1年以上続く腰痛に悩む患者さまの施術記録

慢性的な腰痛と坐骨神経痛のような症状

今回ご来院されたのは、1年前から腰痛に悩まされている患者さま
整形外科で痛み止めの飲み薬や注射を処方されながら過ごしてきたものの、なかなか改善が見られなかったとのこと。

症状としては、坐骨神経痛のような痛みが左右に現れるが、日によって痛みの出方が異なる。

さらに、

夜間に痛みで目が覚めることがある
朝の寝起き時に腰の痛みを強く感じる
日常の動作で違和感を抱えることが多い

という状況でした。

姿勢チェックと身体の特徴

患者さまの姿勢を確認すると、

猫背と反り腰の両方がみられる
柔道やトレーニングの影響で、大胸筋や広背筋が発達しすぎて肩甲骨の動きが悪い
上半身の筋肉が非常に硬く、下半身とのバランスが悪い
歩行時に腰の動きが制限されている

こうした特徴があり、特に上半身の筋肉の硬さが全身の動きに影響していると考えられました。

可動域のチェックで判明した問題点

動きのチェックを行うと、以下の動作で制限や痛みが現れました。

・首の後屈(後ろに倒す動き)がスムーズにできない
・右への回旋(首を右に向ける動作)に制限がある
・腰の前屈・後屈どちらも、特定の角度で痛みが出る
・身体を右に捻ると背中に張りが生じる

これらの動作制限の要因として、脊椎の分離すべり症があることも考慮しながら施術を進めました。

施術のアプローチと変化

患者さまの状態を踏まえ、まずは硬くなっている筋肉を緩める施術を重点的に行いました。

特に、

胸郭の柔軟性を高め、肩甲骨の可動域を改善
大胸筋や広背筋の緊張を緩和し、上半身と下半身のバランスを調整
腰部と股関節周囲の筋肉の柔軟性を向上させる
腰に負担をかけずに可動域を広げるための姿勢改善
適切なセルフケア指導で日常生活の負担を軽減

を目的として施術を進めました。

施術後の変化と今後の展望

残念ながら、1回の施術で痛みや症状を完全にゼロにすることはできませんでした

しかし、

姿勢の変化が明確に見られた
動作時の痛みが軽減し、可動域が広がった
腰の負担が軽減し、日常の動作がスムーズになった

という変化があり、患者さま自身も改善の可能性を実感されました。

なかなか継続して施術を受けるのが難しい状況ですが、まずは硬くなった筋肉をしっかりと緩め、柔軟性を取り戻すことでさらなる改善が期待できるでしょう。

脊椎の分離すべり症と腰痛の関係

腰痛の改善には、下半身の筋肉の柔軟性や腹筋を鍛えることが主流の対策として挙げられることが多いですが、それがすべてではありません。
腰の痛みの原因は人それぞれ異なり、単に筋力をつけたりストレッチをするだけでは解決しないケースもあります。

例えば、腰痛の根本的な原因が上半身の筋肉の硬さや姿勢の乱れにある場合、いくら腹筋を鍛えても効果が出にくいことがあります。今回の患者さまも、下半身よりも上半身の筋肉が硬く、肩甲骨の動きが制限されていたため、腰にかかる負担が増していたと考えられます。

そのため、施術では全身のバランスを整えることが重要になります。

脊椎の分離すべり症は、腰椎の椎骨がずれたり、不安定になることで慢性的な腰痛や神経痛を引き起こすことがあります。

特に、

長時間の座り姿勢
過度な腰の反りや猫背の影響
筋肉の柔軟性や使い方のバランスが崩れることで生じる負担

などが関係し、痛みが慢性化しやすい状態になります。

この状態を改善するためには、適切な施術と日常のケアが重要です。

腰回りの筋肉の緊張を緩める
姿勢を整えて、腰にかかる負担を減らす
ストレッチやエクササイズで筋肉のバランスを整える

これらのアプローチを続けることで、腰への負担が軽減し、日常生活での動きが楽になります。

同じような症状でお悩みの方へ

脊椎の分離すべり症がある場合、筋肉の緊張や姿勢のバランスが崩れることで、より強い痛みや動作制限が生じることがあります。

「何をやっても改善しない…」
そう感じている方でも、適切な施術と身体の使い方を見直すことで、変化を感じられる可能性があります。

すべての症状が当院の施術で確実に改善できるわけではありませんが、痛みの軽減や姿勢の改善をサポートし、より快適な生活を送るためのお手伝いができればと思います。

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気になる方は、お気軽にご相談ください。

 

 

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