肩こりと膝痛に悩むランナーさんの症例|月1回のケアだけでは足りない理由とは?
肩こりと膝の痛みでお悩みのランナーさんがご来院くださいました。
この方は月に1回マッサージに通っていたそうですが、あまり効果を感じず…どこか物足りなさを感じていたとのこと。
さらに、過去に肩の関節を痛めたことがあり、それ以来「肩を回す」ことは意識的に続けてこられたようです。
とはいえ、意識して動かしているにもかかわらず肩こりや不調が改善されないのは、ご本人にとっても疑問であり悩みの種だった様子です。
今回はその理由を探るべく、丁寧に身体の状態をチェックし、適切な施術とセルフケア指導を行うことにしました。
身体のチェックで見えてきたこと
・猫背と巻き肩があり、立つと反り腰になる姿勢が顕著。
・お尻や内転筋、太ももの筋肉が著しく硬くなっている。
・膝の曲げ伸ばしや捻る動作では膝自体に痛みは出ない。
・肩関節の動きには若干の左右差と制限があるが、日常生活では支障がないレベル。
これらの情報から、膝の痛みは関節そのものの問題ではなく、筋肉や姿勢の影響が大きいと判断しました。
特に、下半身の筋肉の硬さやバランスの崩れが関係している可能性が高く、姿勢全体の見直しが必要だと感じました。
“初期設定”の考え方とセルフケアの重要性
患者さんには次のようなポイントを丁寧にお伝えしました:
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肩をただ回しても、肩こりや肩の関節の痛みが改善するとは限らない。
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膝の痛みは、お尻・太もも・お腹・腕といった離れた筋肉が影響していることが多い。
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セルフケアをしていない状態で月に1回の施術だけでは、身体の変化には限界がある。
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身体の使い方の癖をリセットするためには、施術と並行して意識的な身体の再教育が必要である。
こうした基本的な考え方を“初期設定”として整えることは、症状の改善に向けた大切なスタートラインです。
今回の施術をきっかけに、今後の生活の中での姿勢やセルフケアへの意識を高めていただければと思います。
肩と膝の症状、それぞれの対応
肩に関しては、過去の怪我の影響により内捻りが強くなり、肩甲骨の動きが制限されている印象がありました。
腕の動きに関わる肩甲骨周囲の筋肉を効率よく緩めると同時に、肩の内捻りを解消するセルフケア(巻き肩対策)を指導しました。
ご本人には「こんなシンプルな動きで肩が軽くなるなんて」と驚いていただけました。
一方、膝の痛みについては、日によって痛む場所が違うことや、痛みの強さに波があることからも、関節自体の損傷ではなく、筋肉の過緊張や使い方の問題が根本にあると考察しています。
お尻や太もも周辺の筋肉へのアプローチを中心に施術を行い、症状は一時的に軽減されましたが、セルフケアを怠ると再び痛みが出ることもあるため、継続的な取り組みが必要です。
今後は、この改善の波をいかに安定させるかがポイントとなります。そのためにも、日常生活において筋肉を緩める習慣を作っていくことがとても大切です。
まとめ|また楽しく走れるように
身体に関する不調は、単なる「疲労の蓄積」や「加齢現象」ではなく、日々の姿勢・動作・習慣によって積み上げられた結果です。
いわゆるマッサージのように一時的なリラクゼーションだけで終わらせず、身体の構造を理解したうえで、なぜその不調が起きているのか、どうすれば再発を防げるのかを一緒に考える時間が、何よりも重要です。
今回のランナーさんのように、紹介で足を運んでくださった方が、より快適に、楽しく、安心して走れるように、今後もしっかりと寄り添い、伴走させていただきます。
※すべての症状が当院の施術で確実に改善できるわけではありません。
セルフケアや生活習慣の見直しが重要です。
症状が改善されない場合は医療機関への受診をお勧めしています。
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