「首が痛い」の奥にある、もうひとつの問題

「朝起きると首が重い…」「デスクワークの後、ズーンとした痛みが続く…」
そんな“首の痛み”に悩む方は多いですが、 その背景に“自律神経の乱れ”が隠れていることは意外と知られていません。

「え?自律神経ってストレスや不眠のことじゃないの?」と思ってはいませんか?
首の痛みと自律神経は密接にリンクしています。
今回のお話は、解剖学と臨床の視点から「なぜ首の痛みが起きるのか」「なぜ自律神経が関係しているのか」をお伝えをしていきます。


解剖学から見た“首と神経”のお話

首には、自律神経のバランスを司る重要な神経系が集中しています。
特に注目したいのが「延髄」や「脳幹」といったエリア。
ここは呼吸、血圧、内臓の働きなどをコントロールする自律神経の“司令塔”です。

さらに、首の後ろ側には後頭下筋群という小さな筋肉が何層にも重なっており、ここに緊張や疲労が溜まると

  • 頭痛

  • めまい

  • 吐き気

  • 自律神経の乱れによる不眠

といった症状を引き起こすリスクがあります。

当院では、このような筋肉と神経の関係性を読み解きながら施術を行っています。


「筋肉のコリ」に見えても本当の原因を把握していますか?

よくある整体やマッサージでは、首が痛いと肩や首の筋肉をほぐすことが一般的です。
しかし、それでは“表面的なリセット”にすぎず、すぐに元に戻る方が多い。
僕が重視しているのは「身体の構造と動きから原因を見立てる」こと。

たとえば

  • 胸郭がうまく動いていないことで首に余計な負担がかかっている

  • 身体の軸が作れず姿勢が崩れ、首の緊張につながっている

  • 呼吸の浅さが自律神経の緊張に拍車をかけている

こうした“点ではなく線”で捉える見立てが、再発を防ぐカギになります。


実際の施術ではどんなアプローチをするのか?

当院では、国家資格と10年以上の解剖学的な知識や日々の施術経験に基づき

  • 神経の通り道となる筋肉や筋膜のリリース

  • 呼吸を深めるための胸郭や横隔膜へのアプローチ

  • 自律神経の興奮を鎮める目的でメディセルの活用

  • 生活習慣やセルフケアの指導

などを組み合わせて症状の“奥にある問題”に働きかけます。

特に「メディセル」は、皮膚、脂肪組織、筋膜や筋肉を吸引してリリースすることで、交感神経優位な緊張状態を和らげ、副交感神経が働きやすいリラックスした状態へ導きます。 僕自身も施術後には、深い睡眠やリカバリーの早さを実感しています。
1回の施術で「眠れるようになった」「首の重さがスッと消えた」というお声も少なくありません。


40代の女性ネイリストさんの場合

長年、左の肩こりや首こりに悩まされており、 月に1度は頭痛と吐き気が強く出る状態。
特に生理の時期と重なると症状が悪化し、 その都度、鍼や指圧に頼っていたそうです。
職業柄、どうしても長時間の座位姿勢と前かがみの姿勢が続き、 ふくらはぎが攣りやすい。
接骨院では腰の問題も指摘されていたとのこと。

実際に検査を進めていくと

  • 肩や首まわりの筋肉の緊張だけではない

  • 右の脇腹(腹斜筋、前鋸筋)の硬さ

  • 骨盤の前側にある恥骨筋の緊張

が強く、これらを丁寧に緩めたことで、 長年悩んでいた肩こりが軽減し「頭痛が来そうな重さが消えている」と驚かれていました。

このように、首や肩の症状でも 実際の原因は“まったく別の場所”に隠れていることが少なくありません。
表面的な部位だけを追うのではなく、全身の構造と動きのつながりを診る必要があります。


「どうせまた痛くなる」からの卒業へ

首の痛みは、決して一過性の問題ではありません。
そして、ただの“筋肉の問題”でもありません。

特に40代以降の女性には

  • 更年期の変化

  • 睡眠の質の低下

  • ストレス耐性の変化

など、自律神経が影響を受けやすい時期と重なります。
だからこそ、一時的な対処ではなく「整う状態」を作ることが大切です。


首の痛みは“身体からのサイン”

「なぜ首が痛むのか?」 それは、身体が“何かを伝えようとしている”サインかもしれません。

単なるコリとして片付けず、自律神経との関係性をしっかりと見極め、 「本当に必要なケア」を受けることが、未来の身体を変えていきます。


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