肩が上がらない原因は腕にあった?|整体院good body.で学び続ける『門下生』の施術エピソード
サロン開業を控えた『門下生』との施術時間
7月にご夫婦でサロンを開業される方が、僕のもとを訪れてくれました。
美容師でもあり、アロマセラピストとしても活動されている彼女は、これまで僕の整体理論を学び、マンツーマンで臨床解剖学講座も受講してくれている、いわば『門下生』です。
今回の来院も、定期的な施術ではあるものの開業準備の合間を縫って時間を作ってくれたとのこと。
現在、店舗の内装やホームページ制作、名刺、チラシのデザインや印刷など、開業に向けた細かい準備に追われていて、日々目まぐるしく時間が過ぎているそうです。
そんな多忙な日々が続く中で、背中や肩周りの違和感が強くなってきたとのことで来院されました。
実際にお身体を診させてもらうと、背中はカチカチに固まり、巻き肩の姿勢が定着してしまっていました。
姿勢評価では左右の肩の高さにズレが見られ、腕を上げる“バンザイ”動作でも耳の高さまで届かない状態でした。
ちなみに、彼女のInstagramはこちらです。
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サロンのアカウント:hotori__salon
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アロマセラピストのアカウント:aym_aroma
原因は肩ではなく…腕⁉
こうした姿勢不良や可動域の制限があるとき、従来であれば腹部や胸、脇腹といった体幹周囲の筋肉に着目し、そこから姿勢を整えるというアプローチをしていたと思います。
しかし、今回はそこにこだわらず、少し視点を変えてみることにしました。
それが“前腕(肘から手首にかけての部分)”へのアプローチです。
最初は『ん?このパターンは腕かも?』という疑問がよぎり、実際に前腕の筋膜や筋肉をゆるめてみると、身体全体の反応がガラリと変わったのです。
わずか数秒の施術で肩の重さが解放され、バンザイ動作もスムーズに。
さらに首の可動域や背筋の伸びも改善され、巻き肩気味だった姿勢も整ってきました。
まさに“結果で語る”ような変化でした。
アナトミートレインから広がる施術の可能性
この施術で改めて強く感じたのが『アナトミートレイン(筋筋膜経線)』の重要性です。
身体は部分的に切り取って考えるのではなく“線”でつながっているという視点を持つことで、見えてくる世界が変わってきます。
今回のように、肩の動きの問題に対して肩そのものではなく、離れた部位である腕へのアプローチで結果が出るというのは、まさにこの理論の裏付けそのもの。
『線』で見れば、腕と肩、そして体幹とのつながりは自然なことなのです。
施術家として、こういった“引き出し”が一つずつ増えていくことは本当にありがたいことですし、それは日々の実践と学びの積み重ねからしか得られないことだと感じています。
学び合える関係があるから、僕も成長できる
今回の門下生との時間を通して、改めて思ったのは『学び合える関係』のありがたさです。
整体理論を伝える立場ではあるけれど、実際にはこうして施術を通して僕自身が学ばされることがたくさんあります。
新たにサロンを立ち上げようとしているエネルギーと覚悟は、身体にもしっかり現れます。
だからこそ、施術を通してその想いに応えたいという気持ちが強くなります。
施術後、彼女自身も『自分の身体が整うことで、よりお客様に良いものを提供できそう』と話してくれて、僕としても本当に嬉しい瞬間でした。
これから開業される方の背中を押せるような施術家でありたいし、僕自身もその過程でレベルアップし続けていきたいと思います。
整体の世界にはまだまだ広がる可能性がある。
そのことを、今回の経験を通して強く実感しました。
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