『国家資格を持っていますか?』と言うお問い合わせは多々ある。
整体の世界には、さまざまな立場や価値観が存在します。
なかでも、「治療家だから」「リラクゼーションだから」という言葉を使って、自らの立場や目的を明確にしようとする声は少なくありません。
しかし、僕はその言葉の裏に“学ばないこと”や“逃げ”が潜んでいるように感じることがあります。
今回のブログでは、「解剖学や生理学、運動学的根拠に基づいた施術の重要性」について、整体院 good body.としての考え方をお伝えします。
これを読んでくださるあなたが、施術を受けるうえでなにを基準に整体院を選ぶべきかを判断するヒントになれば嬉しいです。
なぜ「解剖学」や「運動学」が必要なのか
解剖学とは、身体の構造を知るための学問であり、筋肉、骨、神経、血管などの配置や役割を理解するものです。
運動学(キネシオロジー)は、これらの構造がどのように動き、どう連動して働くかを読み解く学問です。
整体の施術においては、単に「コリをほぐす」「楽になる」だけでなく、
・なぜそこが張っているのか
・どこのバランスが崩れているのか
・それはなぜ繰り返すのか
といった身体の見立てを基に『原因の読み解き』が非常に重要になります。
そのために必要不可欠なのが、「解剖学」と「運動学」なのです。
「解剖学はいらない」と言う考えの方も存在する⁈
僕らの業界には、次のような主張をする方がいます。
「私は治療家ではないから解剖学はそこまで必要ない」
「癒しを提供するリラクゼーションだから医学的な話は関係ない」
一見、誠実なように聞こえるかもしれません。
しかし、人の身体に触れ、影響を与える以上、それは果たして“本当に安全”と言えるのでしょうか?
クライアントの筋肉の状態や骨格の特徴を知らずに触ることは無自覚なリスクにもなり得ます。
対価をいただくプロである以上、「触れていい部位」、「力加減」、「禁忌」など、最低限の知識と判断力は持つべきです。
実際にあった見逃せないケース
僕がこれまでに実際に経験した例をご紹介します。
・ぎっくり腰だと思って来院された方が、実は腰椎の圧迫骨折だったケース
・急激な腰の痛みで来られた方が検査の結果肝臓がんのステージ4だったケース
・背中の違和感を訴えた方が婦人科系の腫瘍を抱えていたケース
これらはいずれも、単なる筋肉や関節の問題ではなく医療機関での受診が必要な症状でした。
だからこそ、「これは整体で対応すべきではない」と判断できるための知識が必要です。
解剖学や運動学を学ぶということは、施術の引き出しを増やすだけでなく、「触れてはいけないケース」を見抜くための力にもなります。
また、このような見立てと判断は、ただ経験を積めば自然に身につくものではありません。
身体の構造と動きの仕組みを理解しているからこそ、違和感や異常に気づけるのです。
立場や目的を超えて必要なこと
たとえ施術の目的が「治療」であれ「癒し」であれ、
“相手の身体を預かる”という責任は同じです。
専門用語を使うことが目的ではなく、構造や動きの理解を施術に活かすことが目的です。
知識は、クライアントの不安を解消したり、信頼を高めたり、施術の安全性を担保するための“道具”です。
リラクゼーション目的の方でも、施術後に「肩が軽い!でもなぜ?」と聞かれることはあります。
そのときに、自信を持って答えられるか。
『この人に任せたい』と言う信頼を生む大きな分岐点になります。
本当に“感覚”だけでいいのか?
感覚に頼った施術は、たしかに「その場」で心地よく感じることもあるでしょう。
間隔頼りの施術では再現性のある結果を出すことは難しく、また、それが本当に身体の変化を生むのか?再発を防ぐのか?と問われると、答えに詰まる施術者も多いはずです。
整体において必要なのは“再現性”と“安全性”
そのためには、身体の構造や動作の原理を踏まえたうえで、「なぜこの部位をアプローチするのか」を説明できる力が欠かせません。
クライアントに納得して施術を受けていただくことが、信頼関係の第一歩であり信頼につながります。
では、どう学べば良いのか?
実は僕も、感覚的なタイプで開業当初はそこまで理論的ではありませんでした。
様々な経緯からアメリカ州立大学での解剖実習を通して、少しずつ「なぜこの施術で変化が出るのか?」を説明できるようになったことで自信がつきました。
気になるセミナーで学ぶのも良いですし、最近は書籍や動画教材でも良いものが出ています。
ただし、注意したいのは「理論だけに偏らない」こと。
知識と感覚、その両輪を磨くことが何よりも大切です。
そして、こういった学びの環境は、当院でも提供しています。
身体の基本から構造的な見立てと施術へつなげる実践型の講座を開講中。
興味のある方は、下記のリンクより詳細をご覧ください。
▶︎ 整体講座ページはこちら
選ばれる理由をつくる
整体院 good body.では、
・解剖学や生理学と運動学に基づいた見立て
・丁寧な問診と検査
を大切にしています。
「この痛み、どこに行っても変わらなかった」という方ほど、一度見直してもらいたい視点があります。
あなたの身体の声を、構造と動きの知識を通して、正しく読み解いていきます。
“なぜ、そこに痛みが出ているのか?”
“なぜ、他で改善しなかったのか?”
その理由が見えてくる施術を、僕はこれからも提供していきたいと思っています。
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